中国のAIIB国際調査が『ツッコミ所満載すぎる内容』だと判明。とにかく米国に頼りたくて必死の模様
調査は中国、日本、韓国、ベトナムのアジア4カ国と、ロシア、英国、ドイツ、フランス、イタリア、米国の計10カ国を対象に行い、1万558件の有効回答を得た。
AIIBの知名度に関する質問では、「聞いたことがある」と答えた人が全体で29.4%。国別では中国が62.7%、日本が54.0%、韓国が53.7%と東アジアで比較的高かったが、ロシア、英国、米国などでは15%前後にとどまった。
また、各国でAIIBについて「知っている」と答えた人のうち、「自国がAIIBに加盟することを支持する」とした人は全体で75.1%で、「支持しない」との答えは12.7%だった。
国別では「自国がAIIBに加盟してもらいたい」との答えが米国で49.4%。「加盟してもらいたくない」と答えた人は36.9%だった。一方、日本では「加盟してもらいたい」との答えが10.7%にとどまった。
こうした結果について中国人民大学・重陽金融研究院の劉志勤研究員は、「非常に興味深い。AIIBの問題について日米政府は共同歩調をとっているように見えるが、国民の意見は米国が開放的、日本は政治・文化に閉鎖的な部分が反映されている」と指摘。
また、「米国で『中国経済の発展は米国にとって良いことだ』と考える人が増えてきた。米国政府のAIIBに対する拒絶は“ソフトな拒絶”だと言える。ただ日本では政府からマスコミまで中国の脅威を強調しており、AIIBを主導する中国をライバルだととらえる雰囲気が強い」と分析した。
(編集翻訳 恩田有紀)
フォーカスアジア 2015年07月04日
http://www.focus-asia.com/socioeconomy/photonews/422340/